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Posted by ミリタリーブログ  at 

2010年11月11日

JSCへの道12(セフティ加工)

さてさて、

シアーをブロックする出っ張りがないMGC固定ガスのボランド・
ロングコンプのセフティを、WAのガスブロに使うためには、

もうひとつ、WA用のセフティを用意します。


これは、

サンコーさんで購入したAnvilの、KINGSタイプのサムセフティです。
これが、今回のカスタムの材料になります。


ではでは、
実際に加工をして頂いた、Tangoさんの解説と共に、
その驚きのカスタムをご覧下さい♪



『裏側には加工前の“アタリ”を書いて脳内で工程のチェックを
行います。』


『そしてGM6セイフティ側の軸を鋸で切り飛ばして、リューターを
用い一気に“アタリ”を付けた部分を彫り下げてゆきます。』

『切削深度は0.3mm位ですね。亜鉛合金は柔らかいので
切削作業自体は難しくありません。』


『先ほどのGM6用セイフティに穿った穴に嵌め込むべくANVIL製
WA用ステンレスセイフティを裏面の“アタリ”部分を残して薄く
削り取ります。』

『GM6用セイフティはシアをロックするシアラグが存在していない
ので、左記セイフティをWAで機能させる為シアラグと軸を裏面
ごと移植する訳ですね。』


『デヴコンで接着する前の仮組状態です。』

『多少の隙間や凹凸は接着面を増やしアンカー効果を上げ
最終的な接合力が向上するので嵌合精度はこの程度で
オーケーです。』




『そしてデヴコン(アルミパテ)を接着不良を起こさない様に
しっかりと混合して練ります。』


『デヴコンをはみ出す位にタップリ盛って万力でガッチリとクランプ。』

『乾燥まで24時間放置します。混合をミスってない事を
祈りましょう(汗)』


『しっかりとデヴコンが乾燥したのを確認後、はみ出たデヴコンを
削り落とし、移植したステンレス部分と元の亜鉛部分が面イチに
なる様に研磨します。』

『シングルタイプのまま仮組みして強度チェック。』

『デヴコンは点接合による強度はイマイチですが、面接合には
かなりの強度を発揮しますので今回の様な箇所の接着には
向いたツールかと思います。』


『続いて最後の工程、

アンビセイフティ用のスタッド加工を施して作業完了です。』


・・・、


どうでしょうか!

凄いカスタムだと思いません?!


とっても、手間がかかっているんですね~
しかも、Anvilという高級品使っているのに、
セフティ組んじゃうと、全く見えない所だし・・・。


ちなみに、

この切り飛ばしたレバー部分ですが、


削った破片を、

デヴコンで接着してあります。


これがまた、頑丈で、

どんなに引っ張っても外れません。とっても頑丈に接着されています。
さすが、実銃の世界ではライフルのストックのベディングに使用されて
いるだけのことはありますね♪


いやぁ、ね、
このボランドのセフティだけがネックだったんですよ~。
固定ガスから外して、付くことは付くのですが、セフティがONの
状態でもハンマーが倒れてしまい、(つまり、セフティがかかって
いても、トリガーが引けてしまうということです)
安全上、よろしくありません。

いざとなったら、撮影用にだけ組んで、JSC本番はWAのSVの
アンビ組んで出ようかなぁ~、なんて思っていましたから、
外観を崩さず、ちゃんとセフティとしての機能を再現して下さった、
Tangoさんには、感謝、感謝であります!
さすが、シコリマスターのあじゃさんも尊敬するカスタマーで
あられます。

Tangoさん、
本当にありがとうございましたぁ♪












  


Posted by 子連れ狼  at 00:04Comments(14)ボランド・ロングコンプ